ATOK17と電子辞書
ATOK
なにかトラブルがある度に「ATOK入れてる?」というのが定番回答になっていたのは今は昔。随分安定してきました。いまだにいの一番に「ATOK入れてる?」と言おうものなら、鼻で失笑される時代になってきました(多少誇張)。
たとえ、そのトラブルの原因がATOKだったとしても使いたい。それぐらいATOK好きです。
ずっと長いこと使い続けてるので、ATOKの変換の癖やキー操作が染みこんでいて、他のを受け付けない身体になってしまいました。ATOKが文章を変換する結果まで推測できるほどに…。ATOKのアルゴリズムはすでに血液の一部です(かなり誇張)。
そんなATOK、2つのパッケージがあります。通常版と電子辞書同梱版。今回はATOK17と電子辞書の連携がどうなっているのかを調べてみました。ちょっと古いバージョンですが、最新版についてはまた改めて調べてみたいと思います。
インストールはまずATOK17単体をインストールします。
それから、追加という形で電子辞書をインストールします。

こんな感じで追加されます。
そうすると変換候補パレットに微妙な変化があるんです。その変化こそが電子辞書をインストールした証です。
どんな変化かを比べるために、電子辞書インストール前と後の違いをキャプチャと一緒に説明します。
まずは、電子辞書インストール前。注目して欲しいのは変換候補パレットの右側にある右向き三角。ここが変化する場所です。

(電子辞書インストール前)右向き三角に合わせると「同音語用例」パレットが開きます。「みる」でどの漢字を使えばいいのか迷ったときにすごく便利な機能です。

(電子辞書インストール前)「control+A」を押すと「連想変換パレット」に変わります。いわゆる類語です。似た表現を教えてくれます。これ、めちゃめちゃ重宝してる機能です。同じ表現が続くのを避けることが出来るし、言い回しを替えたいのに思いつかないときなんか助けられます。さらに「連想変換候補の解説」パレットが出て、親切に解説までしてくれます。
以上がインストール前の機能です。
これに電子辞書をインストールするとどうなるかというと、右三角にくわえて「>」な記号が加わります。

「>」の記号がある候補にあわせて「control+W」を押すと、「明鏡国語辞典」なるパレットが開いて、言葉の意味を解説してくれます。変換候補が出てなくても「control+W」で呼び出せます。収録されてない単語だと「見つかりません」と出ます。
「同音語用例」に収録されている単語は「右三角」。
「明鏡国語辞典」に収録されている単語は「>」。
両方収録されているときは「右三角+>」です。
両方収録されている単語の場合は「同音語用例」が優先して表示され、「明鏡国語辞典」にしか収録されていないときは、「明鏡国語辞典」パレットが開きます。なので「明鏡国語辞典」パレットが出てるということに気づかないこともあったりします。「同音語用例」と「明鏡国語辞典」の境目が薄いんです。どっちが開いてるかなんて気にならないです。辞書の存在をそんなに強く意識することがないのもそのせいかもしれません。
電子辞書は四字熟語だとか「同音語用例」が収録されてない単語なんかにすごい便利です。仕事で人の書いた文章を入力する機会があるんですが、おかしいな?と思ったらすぐに調べられますし。紙の辞書をめくったり、別ソフトで検索するわずらわしさがないのがメリットでしょうか。
さてさて、辞書は和英、英和も入ってます。

和英を使いたいときは、「明鏡国語辞典」パレットの左下にあるアイコンをクリックして、「ジーニアス和英辞典」を選択します。

「ジーニアス和英辞典」パレットが開きます。切り替えがちょっと面倒かな。この切り替えにもショートカットが欲しかったところです。
そして英和。

「ジーニアス英和辞典」パレットが開きます。
英和辞典には音声が収録されていて、発音を聞くことも出来ます。

青い音声マークをクリックすれば再生されます。使うことはないですが……。
英和を使うとき「英字」モードに切り替えてしまうとダイレクト入力しちゃうので、辞書を使えません。なので、「全角英数」か「半角英数」モードに切り替えて入力。そして「control+W」という手順になります。
もしくはシフトキーを押しながら入力すると「全角英数」で文字が出ます。

この状態で「control+W」でもOKです。
または、「ひらがな」モードで入力。

この状態で「control+P」を押すと、英数に変換されます。「F9」でも同じように変換されますが、Illustrator上だと違うショートカットが割り当てられてて変換できないので、DTPオペ的には「control+P」推奨です。

「せえ」の状態で「control+P」を押すと、英字に変換されます。この状態で「control+W」で英和辞書パレットが出ます。
変換候補にあらかじめ英語が登録されてるものがあります。例えば「まっく」には「Mac」が候補にあって、それを選ぶと自動で英和辞書開きます。
ということで、こんな感じの電子辞書の機能なんですが、単体の辞書としては使えないみたいです。ATOKの電子辞書でインストールされたファイルを指定しようとしても、ファイルがグレーアウトして選択できませんでした。試したソフトがLogoVista辞典ブラウザ Ver.1.0.3 for Macintoshだけなので、もしかしたら他の辞書ブラウザソフトでいけるかもしれません。
ただし、すでにLogoVistaで辞書を使っている場合は、「control+shift+0」を押すと、LogoVistaが起動、検索してくれるみたいです。
なお、以上のショートカットはすべてATOK標準の場合です。他のIMのショートカットを指定していた場合は、動作しないかもしれません。
一応バナーはっときますね。

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