Illustrator CS2のグループ枠
Adobe CS2【完了】
まず、簡単に説明すると、グループ化されたオブジェクトをダブルクリックすると、その枠は出現します。そして、グループ化されてるんだけども、その枠内では選択ツール(黒矢印)で個々のオブジェクトを選択できるようになる、そんな枠です。何もないところをダブルクリックすると枠は消えます。
今までグループ選択ツール(+付き白矢印)でやってたグループ化オブジェクトの個別選択を、選択ツールでできるようにもなった、というような枠のようです。
正式名称がないようなので、出現した枠を『グループ枠』。そのグループ枠を呼び出す行為自体を『グループに入る』と勝手に名付けさせていただきます。
文章で説明するより、見てもらった方がはるかに分かりやすいので、キャプチャ中心に説明します。
それでは詳細。
まずオブジェクトをグループ化します。

そのグループ化したオブジェクトを選択ツールにてダブルクリックすると、『グループ枠』が出現します。

この枠内のオブジェクトはグループ化が解除された状態です。選択ツールでオブジェクトをクリックすると個々のオブジェクトを選択できるようになります。『グループに入る』という名前の通りグループの中に入ってる感じです。
『グループ枠』はグループ化されたオブジェクトよりちょっと大きめの枠です。試しにオブジェクトを移動させると、枠も追従して広がります。

グループ選択ツール、ダイレクト選択ツールは『グループ枠』の中であっても、いつもと同じ挙動をします。

さて、以上のことをふまえた上で追加実験です。
2つの別々にグループ化されたオブジェクト同士をグループ化したらどうなるか?という2段階グループで試してみました。
まずは緑オブジェクトをグループ化。

次にオレンジオブジェクトをグループ化。

そして緑グループとオレンジグループを選択してグループ化。

オブジェクトをダブルクリックしてグループに入ります。『グループ枠』は緑グループとオレンジグループを含む形でできています。

選択ツールで選択してみると、緑グループごと選択されます。グループに入った状態というのが分かるかと思います。オレンジのオブジェクトを選択してもグループ化された状態で選択されます。

それならばと、上の状態で緑グループのオブジェクトをダブルクリックしてみると、『グループ枠』は緑グループのオブジェクトのまわりに出現します。

選択ツールで緑グループのオブジェクトをクリックすると、個々のオブジェクトが選択できました。

ということで、複数回にわたってグループ化されている場合、一段階ずつグループに入っていくという仕組みみたいです。
もひとつ実験。
『グループ枠』が出ている間にオブジェクトを作成したらどうなるか? 言い換えるならグループに入っている間にオブジェクトを作成したらどうなるか?という実験です。

オブジェクトがそのグループに追加されていくんです。枠もそれに従って広がっていってます。そのグループに入ってオブジェクトを追加しているとイメージすれば、このことも自然に納得がいきます。
そうそう、これクリッピングマスクしたオブジェクトにも有効です。写真をトリミングするときに使うことが多いですよね、クリッピングマスクって。クリッピングマスクしたオブジェクトは10(か9)から、自動的にグループ化されるようになりました。ダブルクリックしてグループに入ればグループ選択ツールに持ち変えることなく、トリミング枠、写真、それぞれ動かすことができます。
便利なのか余計なお節介なのか、いまいち判断しにくいとこなんですけど、慣れれば便利かもしれません。ただ突然の機能追加だったのでビックリすること間違いなしです。なんか変なことしちゃった?と最初はかな~り戸惑いました。
『グループ枠』、『グループに入る』という名称、Adobeさん的にはどうよんでるのか分からないので、あくまでピヨピヨエディット2.0ブログ内での正式名称とさせていただきます。
このとってもナイスなネーミングは、natuさんよりご提案いただきました。直感的なネーミングをありがとう!
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