Illustrator CSでのテキストの回り込み
Adobe CS以前【完了】
そんな大きな変化の片隅でちょっと小さな改良を発見です。それは「テキストの回り込み」です。気付いたのがCS2だったので、CS2からの改善点かと思ったんですが、試してみたところCSから変更されてたみたいです。
まず、10以前ではどうだったかという復習です。
回り込み対象オブジェクトと、テキストの両方を選択します。

「文字」→「回り込み」→「作成」を実行。

実行すると、

ん? 変化無いじゃん。
あわてない、あわてない。
Illustratorでのテキストの回り込みは、テキストとオブジェクトの上下関係で決まります。
回り込み対象オブジェクトがテキストより上にあるときに、回り込みが適用されます。
先ほどの上の例ではテキストが上にあるので回り込みが適用されなかったんです。
そこで、オブジェクトを上(テキストを下)に持ってくると、

とこのように回り込みます。
InDesignのように回り込みを無視するという気の利いた設定項目はありません。あくまで上下関係で決まります。
さて、こっからがIllustrator CSからのテキストの回り込み検証です。
Illustrator 10と比べて、どう変わったかというと、回り込み対象オブジェクトだけを選択します。テキストは選択不要です。

「オブジェクト」→「テキストの回り込み」→「作成」

実行します。
四角形オブジェクトの外側に四角い枠が追加されます。

Illustrator CSでも、オブジェクトとテキストの上下関係でテキストが回り込むかどうかが決まることは10と同様です。そこでオブジェクトを上(テキストを下)に持ってきます。

ハイ、こんな感じでテキストが回り込みました。オブジェクトの外にできた枠にそってテキストが回り込んでます。
実はその外枠、「オブジェクト」→「テキストの回り込み」→「テキスト回り込みオプション...」の「オフセット」で設定することができます。そのオフセット値を変更することによって、回り込む範囲を変えることができるというわけです。設定はマイナス値もOKみたいです。
そして、オプション項目に「回り込みを反転」というチェックボックスがあります。よく分かんないので、とりあえず適用してみます。

ハイ、こんな感じ(分かりやすいようにオブジェクトは線なし、塗りなしにしてます)。回り込み対象オブジェクトの内側に文章が入ってきてます。
回り込み対象オブジェクトの内側に入ってきてるのはわかるんですが、実際どういう範囲で入り込んでくるのかいまいち掴めなかったので、その範囲を黄色く塗ってみました。

どうやら、回り込み対象オブジェクトと、テキストエリアが重なってる部分にテキストが流れていくみたいです。その際、回り込み対象オブジェクトに設定したオフセット値を含んだ範囲で流れ込んでいくようです。
コメント
急ぎの仕事で命を救われた気分です。本当にどうも有り難うございました。
2008-09-28 22:15 名称未設定 URL 編集