Data Rescue II アロケーションブロック
Data Rescue II
復旧できたように見えても、白紙のアイコンで正常に開けなかったり、エラーが出たりすることがあります。
そんなときに有効なのが、今回紹介する「アロケーションブロックレイアウト」を変更するという方法。
アロケーションブロックレイアウトという言葉自体耳慣れないんですが、小難しいことはとりあえず置いといて大丈夫です。
データ復旧の際に、すべてのファイルを復旧させるのではなくて、最初に2,3個試してみます。そのファイルがちゃんと機能したら、すべてのファイルを復旧させるという手順が推奨されています。
それはアロケーションブロックレイアウトの数値が正しくないと、すべてのファイルが正常ではない状態で復旧されるからです。
Data Rescue II は、一番確率の高いアロケーションブロックレイアウトの数値を選択しますが、ごくまれにハズレな数値を選択することがあります。そうなると、使えないファイルの復旧をしているということになり、それにかかった時間はすべて無駄になってしまいます。だから、最初に2、3個試すように推奨されているんです。
もし、試したファイルが正常でなかったらアロケーションブロックレイアウトの数値を変更することによってうまくいくかもしれません。
「エキスパート」メニューの「アロケーションブロックレイアウト...」を選択します。

すると「アロケーションブロックレイアウト」というウインドウが開きます。

いくつか候補があります。
この中から別のものを選択して、復旧を試み、それでうまくいかなかったら、またここの数値を変更…という作業をうまくいくまで試してみます。
うまくいく数値があったら、復旧作業を続けていきます。
ウインドウ内の数値は、Data Rescue II が、これかもなぁ~な感じでリストアップしたものです。この中から一番可能性の高いものを選択します。復旧してもファイルがエラーで開けない場合、その選択が違っている可能性があります。
アロケーションブロックレイアウトとは何か……。簡単に言ってしまうと、ブロックサイズは歩く歩幅、オフセットはスタートライン。データ復旧のために持っているファイルの位置情報は、この数値を元に計算されるようになってます。スタート位置と歩幅が正しくないと、ゴールが全く違う場所になってしまうように、ファイルも正しく復旧できなくなるんです。
ファイルは復旧できてるし、容量も正しいのにエラーが出る…ってときは、難しいことは考えずに、この数値を変えて試してみてください。
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