削除ファイルスキャン@Data Rescue II
Data Rescue II
フルスキャンと検索方法は同じです。異なるのは、その捜索領域。
削除されたファイルは空きスペースにあるので、その領域のみ検索します。そのため、検索時間はフルスキャンよりも短いです。
そして、見つけ出したファイルの種類を自動で認識してくれます。
というのも、削除されたファイルというのは、ファイル名だとか、ファイルの種類だとか、そういった情報が一切ない状態になっています。
そこで、Data Rescue IIが自動で認識してくれるようになってます。MP3のようにタグが埋め込まれてたりすると、その情報を読み取ってファイル名までつけてくれるみたいです。
ゴミ箱を空にしてしまったときに威力を発揮するんですが、その可否は空にしてしまってからすぐに行うかどうかで、大きく変わります。
ゴミ箱を空にしても、ファイルそのものを消すわけではありません。ファイルがありますよ、との情報を消すだけです。つまり、いつでも書き込み可能な領域として認識されている状態になります。
だから、ちょっとでも早く、そして何もしないで、復旧させることが大事です。

上のキャプチャより解説文を引用してみます。
とのこと。削除ファイルスキャン
「削除ファイル」スキャンは、メディア上の空きスペースだけを検索する点を除けば、基本的に「フルスキャン」と同じです。これにより、削除ファイル復旧機能がData Rescue Xと比べて大幅に改善されました。百種類以上のファイルタイプが認識されます。このスキャン方法は、破損していないファイルシステムのみ有効です。
検証はエキスパートモードで行いました。
まずは、ドライブを指定して「スキャン開始」ボタンを押します。

時間は空き領域の大きさによって変わります。
検索はブロック単位で行ってるようです。
Data Rescue IIはカタログスキャンとコンテンツスキャンという2つの方法でデータを検索しますが、削除ファイルスキャンはコンテンツスキャンを行います。
検索が完了すると、見つけ出したデータの検証が始まります。

このプロセスでは、データの種類を判断してくれます。判別できるファイル数は100種類以上とのことなので、ほとんどのファイルが認識されるかと思います。
結果表示です。

「CBR」というフォルダの中に、「Document」、「Images」、「Movies」、「その他」、「アーカイブ」、「イメージ」、「動画」、「文書」、「音声」にジャンルわけされてます。
認識されたファイルの種類ごとに、ここに仕分けされてます。
「CBR」フォルダというのはコンテンツスキャンを行ったときに作成フォルダで、見つかったデータはこの中に入れられる仕組みになってます。
例えば、「Documents」の中を見てみます。

「Documents」フォルダの中は、さらに小分類されて、「PDF」というフォルダと「RTF-Mac Files」というフォルダがあります。
そして、その中に復旧できたファイルが納められています。
ファイル名に関しては、復旧不可能なので自動で割り振られたものがつけられています。
なので、目的のファイルが復旧できているかどうかは開いてみるまで分からないです。
また、「OK」という項目があって、「MP3」フォルダの中の「M00001.mp3」というファイルには「OK」との表記があります。たぶん、Data Rescue IIが復旧に自信があるファイルにつける印だと思うんですが…。
復旧は、復旧したいものにチェックをつけます。
全部もできるし、必要なファイルだけでも大丈夫です。
選択したら、画面左上の「復旧」アイコンをクリックします。
復旧が始まります。

プログレスバーが進行状況を知らせてくれます。
完了するとメッセージが表示されます。

「OK」ボタンを押します。
復旧したデータを見てみました。

検索結果として表示された状態と同じ構造で復旧されています。
さて、検証結果なんですが、PDF、rtfファイルともに問題なく開くことができました。
で、「OK」表示のあったMP3ファイルなんですが、確かにデータは正常に再生されるんですが、曲の途中から始まって、途中で終わってしまってました。MP3ファイルはデータの構造上、途中がなくても大丈夫なんでしょうね。
いや、正直驚きました。ここまで復旧できるだなんて…。
といっても、検証という差し迫った状況ではないのでそう思ったのかもしれません。
一番重要なのは、本当に必要なデータが復旧できるかどうかですから。
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