Device Centralってなに?
Adobe CS3
その名も、「Device Central」。
ファイルメニューに「Device Central...」という項目が鎮座してるんですが、一度、選択してみたら、なんか違うアプリケーションが立ち上がってしまうし、そのアプリケーション初めて見るし、なんだか使い方分からないし…で、ずっと放置してました。
体験版をインストールして、ゆっくり使えるようになったのでちょっと試してみたんですが、コレ結構すごいかもです。携帯のコンテンツを作る方にとっては、ものすごく便利なツールなんじゃないかと思いました。
まずは、Illustrator CS3を起動します。

「ファイル」→「Device Central...」を選択するとAdobe Device Central CS3が起動します。単体アプリケーションとして存在しているので、Illustrator CS3から呼び出さなくても普通に使えます。
すると、こんなウインドウが開きます。

ウインドウは大きく分けて3つの要素からなってます。左上は「デバイスセット」、左下は「使用可能なデバイス」、右側がプロファイル情報やエミュレータが動作する場所です。
「デバイスセット」というのが、いまいちピンとこないんだけど、Flashの規格のプリセットが用意されてる場所のようです。
ピンときたのは「使用可能なデバイス」。

携帯メーカーがずらりと並び、その中には携帯の型番が並んでいます。
最近の機種が少なくて、DoCoMoでいうと、902ぐらいのものまでしかなかったです。とりあえず、自分の使ってるNECのN901icを選択してみました。

右側にその情報が表示されます。情報量はかなり多いです。「一般」「Flash」「ビットマップ」「ビデオ」「Web」という大項目に分かれていて、さらに詳細な分類があります。
例えば、「一般」を選択したところ。

「Flash」を選択したところ。

これ、情報の一部です。
ここは、さらに「ブラウザ」「スタンドアローンプレーヤー」「壁紙」「呼び出し画面」「着信コール」「受信メール」「送信メール」に分かれています。
「ビットマップ」を選択したところ。

ここも、「フルスクリーン」「壁紙」「呼び出し画面」「着信コール」「受信メール」「送信メール」の項目があります。
「ビデオ」を選択したところ。

「Web」を選択したところ。

何にしてもすごい情報量です。
「使用可能なデバイス」で複数選択すると比較することができます。

比較したいものを個別に選択してもいいし、フォルダを選択しても大丈夫です。上のキャプチャでは「NEC」フォルダを選択したところです。NECの携帯がずらっと並びます。
ウインドウ右側部分の、上の方には「デバイスプロファイル」というタブと「新規ドキュメント」というタブがあります。「デバイスプロファイル」は「使用可能なデバイス」から機種を選択したときに表示される情報を見るためのタブです。「新規ドキュメント」は、選択したデバイスの仕様に従って、新しくファイルを作成するためのタブです。といっても、Device Centralでファイルを作成できるわけじゃありません。作成はIllustratorやFlashで行います。「新規ドキュメント」では、どの用途のファイルを作るのかとか、どのアプリケーションを使用して作るのか、を決めるためのものです。
さっき選択したN901icのまま、「新規ドキュメント」タブをクリックするとこんな画面になります。

右側にIllustrator CS3のアイコンがあります。Illustrator CS3からDevice Centralを起動させたので、コンテンツ作成のためのアプリケーションとして指定されている状態です。
Device Central単体で起動させたときは、スタートアップスクリーンの「新規デバイスドキュメントを作成」で選択したアプリケーションが表示されます。
どんなコンテンツを作成するかも選択できます。

「コンテンツタイプ」にプリセットとして項目が用意されています。
で、ウインドウ右下の「作成」ボタンを押すと、アプリケーションが切り替わります。

新規書類が開き、Device Centralで指定したサイズに基づいて枠とトリムエリアが作成されます。
必要な人にとってはすごい便利そうです。
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