
CCCと聞いて、「だ・れ・か、ロマンティックと・め・て。」と歌ったり、ハンコ注射?ってぼけそうになる人、きっと同年代です。
自分の中ではわりとメジャーなソフトなんですが、CCCというバックアップソフトがあります。Carbon Copy Clonerの頭文字をとってCCCです。
OS Xになってから、ハードディスク丸ごとコピーしても完全複製にはならなくなりました。コピー中にエラーが出たり、無理矢理コピーしてもコピー先のディスクから起動できなかったり…。OS 9時代は簡単にできていただけに、OS Xへ移行して困ったことのひとつでした。
完全コピーできない原因は「不可視ファイルの存在」「アクセス権がらみの問題」です。ベースがUNIXになったので、しょうがない仕様なんでしょう。
この辺をうまくクリアしながらコピーするコマンドがあるらしいんですが、めんどくさそうです。そこでCCCです。簡単お手軽完全バックアップ、つまり起動可能なバックアップディスクが作成可能になります。しかも起動ディスクとして使用しているディスクのバックアップもちゃんとやってくれます。
ここしばらく環境丸ごとバックアップをとってなかったんですが、次のOSが出る前に今の環境を残しておきたく、久しぶりに試してみようかなと思ってみました。
Carbon Copy Cloner現在のバージョンはversion 2.3ですが、ベータ版のversion 3.0も配布されています。
version 2.3では日本語環境だとうまく動作しないという問題があります。「システム環境設定」の「言語環境」で「English」を一番上に持ってきてログアウトしてログイン。この状態で実行すればうまくいくみたいです。
詳しくはこちらを参考にしてください。
MacOSXでサーバ稼業:サーバーを定期的にバックアップしよう-Carbon Copy Cloner ver2.3編-ホントに詳しく紹介されてます。ものすごくていねいな検証記事です。これ読んで、version 2.3の記事はいらないな、と思いました。
ということで、ベータ版のversion 3.0をちょっと試してみました。ホントに試しただけで、実際に稼働させるにはいたってません。バックアップとれるハードディスクの用意ができてないので、実作業は外付けハードディスクが用意できてからやろうと思ってます。
CCC version 3.0 betaは動作環境として10.4.8以降が必要です。
ダウンロードは
http://www.bombich.com/software/ccc.htmlのページから。英語読めないし、読む気もしないので注意書きに何が書かれてるのかさっぱりなんですが、直でリンク張らない方がよさそうな雰囲気なので、上記ページのちょっと下の方にあるってことで、探してみてください。
ダウンロードして起動させてみます。
※クリックすると拡大表示日本語! ちゃんと日本語表示になってます。ありがたいです。間違った選択をしてしまった時の困り度合いが高い、こういったソフトは日本語の方が安心です。
勘が働く方ならすぐ分かりそうなインターフェースもいいです。ウインドウ左側の「ソースディスク」からバックアップ取りたいディスクを選択して、ウインドウ右側の「ターゲットディスク」にバックアップ先を指定すれば大丈夫な感じ、ってのが分かります。
ウインドウ上部にある説明で「心の安らぎを得ることができます」にはすごい納得。
ウインドウ左側の「ソースディスク」下の「コピー元を選択」をクリックしてみます。

ここでコピー元ディスクを選択します。すでにマウントされているディスクが表示されています。
「ディスクイメージから復元...」を選択すれば、以前にとっておいたバックアップから元に戻せます。「リモートマシン...」はネットワーク越しに接続されたマックに保存されているデータを使うときに選択します。
ウインドウ右側の「ターゲットディスク」の下、「コピー先を選択」をクリック。

コピー先となる場所を指定します。外付けハードディスクをつなげてない状態なので何も表示されていませんが、接続していればそのディスクも選択項目として表示されます。
他に「新規ディスクイメージ...」と「ディスクイメージを選択...」「リモートマシン...」というのがあります。
「新規ディスクイメージ...」を選択すると、別ウインドウが開きます。
※クリックすると拡大表示イメージファイルとしてバックアップするときに選択します。このウインドウではどういうイメージファイルを作るかの選択ができるようになってます。
「ディスクイメージを暗号化する」のかどうか。
「読み/書き可能なスパースディスクイメージ」はファイルサイズ可変なディスクイメージを作ります。
「読み出しのみのディスクイメージ」は読み込み専用のディスクイメージ。
「ディスクイメージを圧縮する」にチェックを入れると、サイズを圧縮しながらディスクイメージを作ります。その分時間もかかります。
「セグメントディスクイメージ」は指定したサイズを最大容量としたディスクイメージを作ります。最大容量を超える場合は、複数ファイルできます。CDなどに分割して保存しておきたいときなどに便利です。元に戻すにはすべての分割されたファイルが必要になります。
「ディスクイメージを選択...」を選ぶと、イメージを選択するダイアログが開くんですが、使用方法はちょっと不明。
「リモートマシン...」を選択すると、ダイアログが出てきます。

ネットワーク越しにバックアップする機能みたいで、アクセス先のIPアドレスや、ディレクトリを指定すればいいみたいです。
また、ターゲットディスク設定のオプション項目として「コピー元からコピー先へすべてをコピー」と「選択項目をコピー」の2つがあります。

「コピー元からコピー先へすべてをコピー」っていうのは、丸ごと完全コピー。これを選択しておけば、全く同じ状態でコピーしてくれます。
「選択項目をコピー」を選択すると、ウインドウ左側のソースディスクでコピーするファイルを選択できるようになります。
※クリックすると拡大表示必要最小限なものだけをコピーしたいときや、不要なものがあるときは、あらかじめ選択しておくこともできます。
さて、ちょっと気になるのがウインドウ中央上部にあるゼンマイアイコン。

ゼンマイアイコンをクリックすると「フィルタ編集...」という項目があります。
「フィルタ編集...」を選択するとウインドウが開きます。
※クリックすると拡大表示こんなウインドウ。
このウインドウの下にある「詳細オプションを表示」を押すと、ウインドウが拡張して隠れていた部分が出てきます。
※クリックすると拡大表示こんな感じ。
正直、どんな機能なのかワカリマセン。
以上がウインドウ上で出来る操作です。
他に、メニューバーから出来る操作もあります。

「予定されているタスク...」を選択してみます。
※クリックすると拡大表示スケジュールに従って自動でバックアップしてくれる機能です。タスクとかスケジュールとか言いますが、簡単に言うと予約録画みたいなものです。
「+」ボタンを押すと新規タスクを作成できます。
※クリックすると拡大表示タスク名、実行する曜日、時間、繰り返し間隔時間などを設定できるようになってます。
「CCCをアップデート...」を選択。
※クリックすると拡大表示アップデートの有無を調べてくれる機能です。
アップデートを調べにいく間隔も選べるようになっています。

「毎日」「毎週」「毎月」「しない」と「day」。……day? 「day」と「毎日」の違いは謎です。
「詳細設定...」を選択。
※クリックすると拡大表示ダイアログが出てきて、素人にはなにやら分からない設定項目が出てきました。
こんな感じで、初心者の方から玄人志向な方まで幅広く使えるソフトです。
ずっと前に使ったとき、バックアップにはそれなりの時間がかかった記憶があります。平気で3時間とか4時間とか。
少々気になるのはIntel Macで起動可能なディスクを作成するときには、やっぱりGUIDパーディションじゃないといけないかどうかが気になりました。その辺も実験やりたいんですが、モノがないわ、先立つものもないわ…で、当分先になりそうです。