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電源の中にあるPFCって何?

パソコンの仕組み
11 /17 2007
パソコンの中にある電源パーツ。
PFC回路というものがあって、それが使われていると、何かがすごい効率的になって、とってもいいよ…な感じですごそうな気配。
気になったので調べてみました。

PFCとっていうのは、「Power Factor Correction」の略。和訳すると「力率改善」。
意味は全く分からないけど、力率という言葉の響からは、電源全体の効率をすっごく上げてくれそうな感じします。
調べてみると、電気代が安くなるとか、安定した電力を供給できるためパソコンが安定するなどとあります。

その一方では、大して変わらないよ…的なこともあったりで、事の真偽はサッパリ分からないんですが、信頼の置けそうな感じがしたものをピックアップ。

【リンク】電源の内部では何が起こっている?[DOS/V POWER REPORT]

時々読んでるDOS/V POWER REPORTのネット上の記事です。電源の仕組みを写真付きで説明してくれてます。さすが、DOS/V POWER REPORTです。
PFC回路の文章を引用します。

脈流をそのまま整流すると入力側から見て電流の流れる時間が小さくなり、大量の電流が流れて力率が低下する。これを抑えるために信号を細切れにして一度に流れる電流を抑制する回路を入れ対策している。これがPFC回路だ。PFC対応電源は100V/200Vに自動で対応できる


う~ん、全然分からん…とか思いながら記事を読んでたら、PFC回路の有無による違いにふれた箇所がありました。

【リンク】高級電源と低価格電源はココが違う!![DOS/V POWER REPORT]

実際のところ、PFCの有無はユーザーから見れば電源としての基本機能および性能にはあまり影響しない。しかし、総じてPFC回路を搭載している電源は比較的設計が新しく、高級品ということでグレードの高い部品を使っている可能性も高いので選択の目安にはなる

とのことでした。

さらに、このページが一番説得力あったのでリンクはっておきます。

【リンク】PFCについて[趣味の吹き溜まり(仮)]

こちらでの結論はこうでした。

PFC回路の搭載によるメリット
PFC回路によって当然ながら力率が改善されます。これにより、
高調波の発生を抑制できる
電線に必要以上に太い線を使用しなくて済む
欧州では義務化されているため、PFC回路の搭載で商品を輸出できる
ブレーカーが落ちにくくなる(ピーク電流が小さくなるため) といったメリットが生まれます。

PFC回路の搭載によるデメリット
メリットばかりではありません。表があれば必ず裏があります。
効率が悪くなる
電源での発熱も多くなる
電気代は安くならない
価格が高くなる

ということで、夢のように感じたPFC回路も、やっぱり夢だったというオチです。
力率が大幅に改善されることで、ピーク電流は減るけど、効率が悪くなるので、電気代は安くならないってことみたいです。

PFC回路の最大のメリットは、高調波抑制なんでしょうね。
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Adobe-Japan1-6

パソコンの仕組み
11 /02 2007
「Adobe-Japan1-6 Character Collection for CID-Keyed Fonts」というPDFファイルがありました。

Adobe-Japan1-6までのグリフセットが収録されています。

【リンク-PDFファイル】Adobe-Japan1-6 Character Collection for CID-Keyed Fonts Technical Note #5078

こんな資料があったとは…。
ざっと見た感じ、Adobe-Japan1-0からAdobe-Japan1-6までの追加分を、差分で紹介しているような感じでした。

これ見てて思ったんですが、文字を追加していってるんですね、Adobe-Japan1-xって。
バージョンがあがった場合、前のバージョンの続きから番号が割り振られています。過去の字形を変更するんでなくて、あくまで追加。
ProNみたいな字形の変更が起こらないような仕様になってるんだなって思いました。

USBメモリ4本でRAID@ZFS

パソコンの仕組み
10 /21 2007
ZFS(Zettabyte File Systemのストレージプール機能を利用したこんなデモが…。

【リンク】USBメモリ4本でRAID構成をデモ、OpenSolaris[@IT]

これ自体は普通にできることなんだけど、すごいのはこれ。
(上記記事より引用します)

 続いて、いったんすべてのUSBメモリを抜いてバラバラにした状態から、再び4本をPCに接続。4本の物理的な接続位置は、はじめにファイルシステムを作成した状態とは異なるが、USBメモリを抜く際にストレージ側にエクスポートした構成情報により、インポートコマンド1つで、再び1.8GBのファイルシステムが構成され、アクセスできるようになった。

こういう管理のしやすさがZFSの魅力ですね。
今回のデモで試用したのはZFSのストレージプールという機能です。今までのようにボリューム単位で増設していく方法でなく、仮想的なボリュームに実ドライブを足していく感じなんだそうです。

過去記事と、参考になりそうな記事をみつけたのでリンクしておきます。
【過去記事】ZFS
【リンク】ノートPCでこそ使いたいZFS[@IT]

CPP-GMR方式の磁気ヘッド

パソコンの仕組み
10 /16 2007
垂直磁気記録の実用化でハードディスクの容量が大きくなって、今度はヘッドの改良で容量アップというニュースです。

【リンク】1平方インチ当たり1テラビット級のHDD実現に向けたCPP-GMR方式の磁気ヘッドの基本技術を開発[日立]

本成果は、垂直磁気記録方式のHDDにおいて、現行製品の2.5~5倍に相当する、1平方インチ 当たり500ギガビットから1テラビット級の面記録密度を実現する磁気ヘッドとして、CPP-GMR方式が有力であることを示しています。

2009~2011年の実用化を目指してるそうです。

2.5inchハードディスクで1プラッタあたり300G~600GB、3.5inchハードディスクだと1プラッタで700GB~1.3TBの容量に相当するそうです。

もう、なんかテラとか身近な単位になってきましたね。
「メガ!」だとか、「ギガ!」だとか、驚いてたのが懐かしくすら感じる今日この頃です。

ハードディスクの物理的障害

パソコンの仕組み
09 /24 2007
Data Rescueについて調べてたらこんなもの見つけました。

【リンク】ハードディスクの物理障害、果たして本当に復旧できるのか?~前編~[GIGAZINE]
【リンク】ハードディスクの物理障害、果たして本当に復旧できるのか?~後編~[GIGAZINE]
【リンク】ハードディスクの物理障害、果たして本当に復旧できるのか?~完結編~[GIGAZINE]

ハードディスクが物理的に損傷してしまい、それを復旧するためにデータ復旧業者に依頼するというドキュメンタリー(?)です。
読んでると、ガクガクブルブルの内容なんですが、逆に読んでおけばぼったくられなくて済むかも的な内容となってますので、興味のある方は一読を。


こっからは余談です。

物理的に損傷したときにハードディスクが音を出すことがあります。
結構特徴的で金属的な音が出ます。多くの場合、周期的に同じ音を繰り返します。
カコン、カコン、カコン……とか、
ジッ、ジッ、ジッ……とか、
ウィーン、カッ、カッ、カッ……とか、
キュゥィーン(回転し出すような音)、キュゥィーン(回転が止まるような音)……とか。
音で、故障箇所の特定がある程度できる気がします。
ヘッドがうまく動いてないな…とか、ヘッドがどこかにくっついてるな…とか、軸がぶれてるな…とか、そりゃもう勘なんですけど。
無音の場合は基盤が壊れてることが多いです。

そんなとき、ハードディスクをしばらく冷凍庫に入れておくといいだとか、叩けばいいだとか、なんらかの衝撃を与えてみるといいだとか、都市伝説的な回復方法もあります。いやいや、実際これで復活することもありますので、バカにできないです。
最後の望みをかけて都市伝説を実行する価値は十分あると思ってます。

個人的にはハードディスクって消耗品だと思ってます。
いつ壊れてもおかしくないものだからこそ、バックアップって大切です。
分かっちゃいるけど……な方は、きっと今まで痛い目にあったことがない幸せな人です、きっと。

LEDバックライト

パソコンの仕組み
06 /28 2007
LEDバックライトって、液晶パネルの裏側に白色LEDがびっしりしきつめられてて、その明かりで表示するモノかと思ってました…。

液晶モニタの明かりは、家庭にあるような蛍光灯によって照らされてます。もちろん、あんなぶっといのが入ってるわけではなくて、もっとほそ~いのが入ってます。専門的にはCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamps)とか冷陰極管などといったりします。
だいたい、上、下の2カ所にあってそこから液晶パネル全体に光を行き渡らせます。液晶パネルの下半分、上半分だけが暗くなったという症状の場合、どちらかのCCFLがきれてしまったことに起因します。

この近年、CCFLからLEDへと光源の変化が起きてるみたいです。
単純にCCFLだった部分がLEDに置き換わってるだけであって、最初に書いたような背面にLEDが敷き詰められてるってことじゃないです。いやいや、大きな勘違いでした…。

CCFLの欠点としては、蛍光灯なので使っているうちに暗くなっていくこと、水銀など環境に悪い物質を使うこと、ある程度の厚みが必要になること、低温(氷点下などの環境)で使うと寿命が一気に縮まってしまうこと。それからインバータが必要なこと。インバータっていうのは、CCFLの点灯に必要な高電圧を供給したり、過電圧が流れないようにしたりするもの(…だと思ってます)。

その逆のことがLEDバックライトのメリットなんですが、欠点がないわけでもないです。どうも色むらが出やすいという欠点があるようです。
LEDバックライトには赤、青、緑の組み合わせで白色を実現しているものと、白色LEDを使用しているものがあるようです。

ZFS

パソコンの仕組み
06 /28 2007
Solaris 10から登場した非常に画期的「らしい」ファイルシステムがあります。
ZFS(Zettabyte File System)というもの。
ファイルシステムってなに?って聞かれても「ファイルを管理する方法」としか答えられない自分なんですが、ちょっと気になったので調べてみました。
どうやら、結構すぐれものらしいです。

まず、ご紹介したいのはこの記事。
【リンク】Sun & Users - Solaris 10ファイルシステムZFS誕生エピソード『心を解き放て!』[サン・マイクロシステムズ]

「これがメモリをマシンに追加する場合なら、こんな大げさなことにはならないんだよね。ただマシンのカバーを外して、DIMMを何枚か差して電源を入れるだけで、全て問題なく動作するのに・・・」とジェフがつぶやく。

こんなつぶやきからひらめきが生まれ、ZFSという形になるまでのエピソードです。小難しい話や用語が出てきますが、プロジェクトX風に読んでいけば、今までの概念と全く違うものが出てきたという理解は得られます。
これ読んで、開発中止になったWinFSのことをちょっと思い出しました。ファイルシステムってシステムの根幹に位置するだけあって一筋縄ではいかないんでしょうね。

もうちょっと詳しく知りたくなったらここ。
Solaris 10 オペレーティングシステム ZFS技術仕様[サン・マイクロシステムズ]
記事を読むにはSun Developer Connectionへのユーザ登録が必要(無料)です。登録して眺めてみましたが、技術仕様だけあって、実際の設定の方法とか掲載されてます。

ということで、ZFSってこんなもの「らしい」というのを、調べて分かった「つもり」のものだけ書き出してみます。

『巨大なスケーラビリティ』
128ビットのファイルシステムなので、とにかく扱えるサイズはほぼ無限。

『プール型のストレージ』
追加したハードディスクの管理とかがめっちゃ楽。今までのようにボリューム単位で追加していくのではないです。そういった増設したハードディスクというモノが増設されたと管理するのと、ファイルシステムというのを分離しているから、ユーザ側にとってはメモリを増設したときのように難しい設定が不要。

『データの完全性』
今までのようにfsckやったり、ジャーナリングの機能すらいらなくなる。停電で突然電源が切れてもファイルが壊れたりしない。

『エンドツーエンドのチェックサム』
すべてのデータを 64 ビットのチェックサムで保護していて、データ全体の整合性のチェックを行う。もし問題があれば自動で修復。

『スナップショット』
ある時点でのファイルの状態を記録しておき、いつでもその状態に戻すことができる。

『RAID-Z』
RAID-5に似た機能だけど、その欠点だったパリティとデータの更新中に電源が切れたりした場合のデータ損失が起こらない。

こういったことが、ファイルシステム自体に組み込まれてるんだそうです。これらの機能の中には、特別なハードウェアが必要だったり、専用のアプリケーションで実現していたような機能もあったりで、かなり進化したファイルシステムなんだなぁと感じました。

パソコンのフタを閉じたらスリープする仕組み

パソコンの仕組み
04 /23 2007
ノートパソコンってフタを閉じるとスリープに入るという便利機能がありますが、どういう仕組みになってるんだろうと、ふと思いました。
フタを閉じたかどうかというのはOS単独では判断できないはずです。きっとハードウェアにフタを閉じたことを認識する何かがあって、その「フタが閉まったよ信号」を受信することによって、OSがハードウェアの制御を行いスリープに移行するんだろう、というのは大体想像がつきます。んじゃ、フタを閉じたって何がどうやって検知してんだろうという素朴な疑問からの出発ネタです。

スリープに移行するタイミングを調べてみました。画面みながらフタを閉めていくと、ホントにギリギリまでスリープに入りません。よくできてます。
折りたたみ携帯でも試してみると、ディスプレイのバックライトはギリギリまで消えませんでした。こんなにちっちゃいのに、よくできてます。


調べてみると、フタを閉めたかどうかを認識するパーツは、リードスイッチとかMRセンサ、ホールICというセンサー(スイッチ)が担当しているようです。
これらのセンサーは磁力を感知できるものらしく、感知する磁力の強さによってスイッチを入れたり切ったりできるらしいです。
このセンサーと磁石を組み合わせれば、フタを閉じて磁石がすぐ近くまできたときにだけ反応するスイッチが作れます。フタ側にセンサー、本体側に磁石を仕込んでおけば、「フタが閉じたよ」信号を送れますね。本体側にセンサでもいいんだろうけど、どっちかっていうとフタ側にセンサあった方が誤作動は少なそうです。手首にエレキバン貼ってても大丈夫だし。

あと、以前はこういうセンサーを使わない方式もあったようです。フタ側に突起があって、フタを閉じると本体側のボタンが押されるような仕組みになってるもの。シンプルというかアナログというか原始的というか…。仕組みとしてはすごく単純でわかりやすいですが、誤作動も多そうな仕組みです。


壊れても責任はもてないけど、ノートパソコンに磁石を近付けるとスリープに入る場所があれば、それは磁力を感知するセンサを使ってるという証拠です。自分のもってるパソコンでも確認できました。場所は機種によってマチマチだし、かなり磁石を近付けないといけないから、下手すると壊れます。っていうかやんない方がいいです。

ぴよ

マック用アプリケーションの体験記がメインなブログでした。
思いつくままに書いてますので、カテゴリーでたどっていっていただくと、いいかもです。
このブログの更新は、多忙という名の言い訳に負けて、メンテナンスモード中です。