ColorSelector 5.0を試してみた
障害者とコンピュータ
Webデザイナー向けのソフトで、背景色と文字色の組み合わせが色弱者の方に見やすいかどうかチェックするためのソフトです。
富士通がこんなソフトを無償で提供していたなんて、意外でした。
サイトを見てると、ユニバーサルデザインの一つのツールとして提供されてるようです。
【リンク】富士通のユニバーサルデザイン[富士通]
今回試してみたColorSelectorは、3つのツール群のうちの一つです。
【リンク】富士通アクセシビリティ・アシスタンス[富士通]
3つとも無償! 太っ腹だなぁ。
ColorSelectorは、こちらのページよりダウンロードします。
【リンク】ColorSelector[富士通]

こんな感じのページにアクセスします。ページ中ほどにダウンロードページへのリンクがあります。Win版、Mac版あります。
ダウンロードしたらディスクイメージ内にできた「Fujitsu ColorSelector」というフォルダを、アプリケーションフォルダに入れればインストールは完了です。
起動してみます。

ウインドウ上部にプレビューがあります。
その下に文字色と背景色を指定するところがあり、その指定した色が色弱者の方に見えやすいかどうか判定する結果を表示します。
判定は「一般」「白内障」「第一色覚(赤)」「第二色覚(緑)」「第三色覚(青)」に分かれています。3本のアンテナがあって、わかりやすさのレベルを示してくれます。3本あるのが一番理想で、2本アンテナになると「○」が「×」になります。
一番下にはカラーパレットが用意され、文字色、背景色の指定をここから行うこともできます。カラーパレット内に「×」の表示があるのは、理想でない組み合わせの色を示しています。
試しに、文字色と背景色を変更してみました。

この組み合わせだと「白内障」と「第一色覚(赤)」に「×」マークがでました。
ユニバーサルデザイン的には変更した方がいいよ、ってことです。こんな感じで、リアルタイムで判定してくれるので、色の選択はやりやすいと思います。
下のカラーパレットの「×」マークは、単に「×」マークなので、どれでダメなのか分かりにくい…と思いましたが、ちゃんと考えられてました。

カーソルをカラーの上に持って行くと、ちゃんと教えてくれました。気が利いてます。
このカラーパレットもちゃんとリアルタイムに反応してくれます。

とある背景色の時の「×」マーク。
背景色を変更します。

と、カラーパレットの「×」マークもちゃんと変化します。
色の選択は、カラーパレットによる選択の他にも、数値入力による指定方法もあります。
それがあるのはアプリウインドウを見れば分かるので説明不要…かな。
ただ、「スポイト」というボタンはおもしろい挙動をしたのでご紹介。
スポイトボタンを押すと、スクリーンキャプチャを撮ります。撮ったスクリーンキャプチャをアプリ本体のウインドウの左隣に、別ウインドウを開いてその中に表示します。

左側のウィンドウがスクリーンキャプチャされた画面です。
そのウィンドウ内のみでスポイトツールは動作します。スポイトツールが指している場所の色が適しているかの判定も、これまたリアルタイムで反応してくれます。
文字と背景という2色の組み合わせが、どれだけ不自由なく認識してもらえるか。
携帯サイト作成なんかに使ってほしいソフトだと思いました。普通に見にくいところ多いしなぁ。
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